小児がんの講演会「しあわせはみんなのそばに―小児がんのこどもたちとすごした日々―」が開催されます(終了しました)
小児がんの患者さんやご家族の支援を行っている公益財団法人がんの子どもを守る会九州西支部により、講演会「しあわせは みんなの そばに ―小児がんのこどもたちとすごした日々―」が行われます。
当日は、小児がんと向き合ってきた子どもたちを対象にした「スマートムンストンキャンプ」のドキュメンタリー映画「風のかたち」の上映や、がん治療を中心に、治療経験者とその家族が抱える様々な問題に取り組んでおられる、聖路加国際病院小児科顧問の細谷亮太先生の講演が行われます。
詳細は下記およびチラシをご覧ください。
ご参加を希望される方は、令和元年10月28日(月)までに、参加予定者、代表者氏名および人数、電話番号、託児の希望およびお子さまの性別・年齢を明記のうえ、公益財団法人がんの子どもを守る会九州西支部 kyu24saga-20191102apply@yahoo.co.jp まで、メールにてお申込みください。
記
1.日時
令和元年11月2日(土)13時30分~16時30分
(受付開始13時00分)
2.会場
佐賀県立男女共同参画センター アバンセ 4階 第1研修室
(佐賀市天神3-2-11 どんどんどんの森内)
3.内容
(1)映画上映「風のかたち・山の巻」(監督:伊勢 真一 氏)
(2)講演「しあわせは みんなの そばに ―小児がんのこどもたちとすごした日々―」
講師 聖路加国際病院小児科顧問 細谷 亮太 先生
「小児がん」とは?
小児がんは、小児がかかる様々ながんの総称です。
主な小児がんは、白血病、脳腫瘍、神経芽腫(しんけいがしゅ)、リンパ腫、腎腫瘍(腎芽腫(じんがしゅ)、ウィルムス腫瘍)などです。血液のがんである白血病やリンパ腫を除き、大人ではまれなものばかりです。胃がんや肺がんなどは、子どもにはみられません。
「芽腫」と呼ばれるがんの原因は、胎児の体の神経や腎臓、肝臓、網膜(もうまく)などになるはずだった細胞が、胎児の体ができあがった後も残っていて、異常な細胞に変化し、ふえていった結果と考えられています。大人のがんとは異なり、生活習慣にがんの発生原因があると考えられるものは少なく、網膜芽腫やウィルムス腫瘍のように、遺伝するものもあります。
現在、日本では年間2,000~2,500人の子どもが小児がんと診断されています。子ども10,000人に約1人の割合です。
小児がんは発見が難しく、がんの増殖も速いですが、成人のがんに比べて化学療法や放射線療法に対する効果が極めて高いのも特徴です。ここ数十年の医療の進歩で、現在では70~80%が治るようになってきました。
小児がんは、以前は「不治の病」とされてきましたが、1950年代にはそれまでの手術療法に加えて放射線治療が、1960年代には薬物療法(抗がん剤)が治療に効果があることがわかり、その後、多剤併用や造血幹細胞移植が適用されるようになって、総合的に治癒率が向上しています。(国立がん研究センター 小児がん情報サービス から引用)
公益財団法人がんの子どもを守る会について
1968年10月に小児がんで子どもを亡くした親たちによって、小児がんが治る病気になってほしい、また小児がんの子どもを持つ親を支援しようという趣旨のもと設立され、子どもの難病である小児がんに関する知識の普及、相談、調査・研究、支援、宿泊施設の運営、その他の事業を行い、社会福祉及び国民保険の向上に寄与することを目的としています。
現在、全国各地に支部があり、小児がんの子どもたちやご家族への支援を行っています。